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SEも見ています 有賀式−性能評価手法 共通編


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● (1)
 性能データの数字を拾ってEXCELでグラフを作り、簡単なコメントをつける。これをCPU、メモリ、・・・ について行いカラー印刷する。
 こんな資料見たことありませんか?
 これは性能データ集計結果ではありますが、性能評価報告書とは言えません。

 結論からお話しします。
性能評価プロセスは以下のように@〜Iから成り立っています。
解説

@性能データを正確に採取する。基本はもちろんPDL。
Aツールを使って、性能データを見える化する。
 IBISが開発した見える化ツール
 ・CPU/IO頻度分析
 ・DASDのI/O分析
 ・レスポンス分布
B性能データから問題を発見する。
 従来の性能指標値に性能品質と最適投資の視点を追加 ⇒ 性能指標値21

Cトレースを積極的に活用した仮説検証型性能解析手法

D問題の整理と再構築、課題の設定力。
 表面的な問題を改善してもダメ。根本的な問題まで突き進む。
Eチューニング項目の洗出し、優先順位づけ。
FCPU/IO頻度分析をベースに性能モデルの作成、性能予測手法。
Gチューニングすることによるリスクの分析。
Hチューニング。枝葉のチューニングでお茶を濁さない。
Iチューニング結果を評価し、目標までPDCAサイクルをまわしていく。

                                        (2006/8/24修正)

 性能評価は、常に@〜Iまでを視野に入れて行うべきなのです。評価基準値(指標値)より上か下かは単なる現象です。
 本コラムでは、性能評価のプロセスからデータの読み方までわかりやすくお客様に伝えていきます。
 性能データはSEだけが使うものではなく、お客様も簡単に効果的に利用することができますし、SE作業のチェックも可能となります。

 性能評価は高度な技術であり、メインフレームについて言えば、ほとんどの技術者(SE、業務アプリの開発者、OS・ミドルウェアの開発者、ハードウェアの
開発者)は性能に関して素人であるのが実態です。
                                                                              (2006/5/1修正)
 よく、どうでもいい枝葉の問題(problem)を延々とああだ、こうだいう(偉い)人がいます。Dの問題整理ができない人です。よく課題管理表とかを作らせて
ますが、たいていそこにあげている項目は「課題(issue)」ではありません。思いつきの「作業項目(action item)」です。
                                                                            (2006/10/26追記)
 失敗する性能改善は、必ず手段が目的化します。できることから始めてはいけません。

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2006年1月作成、2007年4月更新
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