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課題: メインフレームを統合する。


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GS / PRIMEFORCE のシステム統合を検討中のお客様へ
 (特にベンダーのSEが常駐していないお客様へ)  
 
 
 
システム統合後にどうして問題が起きるのか
SEだけの問題でなく、お客様自身も考えてみてください



システム統合とは、複数台(n台)のCPUを1台(またはn−1台以下)に統合することを言います。
多くの場合は仮想化技術(AVM)を使い、システムを構築します。



システム統合後、問題が起きるシステムに共通して言えることは、
  @ 統合前の性能データが残っていない
  A 統合システムのCPUの選定根拠が不明確
  B 何が問題なのかよくわかっていない



今どきのオープンシステムでも当然やることを、メインフレームで手を抜くとやがて大騒ぎになっていきます。
今までは運が良かっただけかもしれません。@〜Bについてコメントすると、
  @ 性能データをとらない言い訳があるのはわかります。でも、これでは目も耳もふさがれて歩くようなものです。
  A CPUの見積り方法もよくかわっていないことも。これでは今後起きうるリスクもわかりません。
  B 測定できなければ問題認識もできないし、システム統合前から問題なのかどうかもわからない。

こういう状態で対策会議をすると悲惨なことになります。



さて、システム統合は手段であり、別に目的があるはずです。
例えば、コスト削減、運用改善。 ⇒ 明確な数値目標が決まっていると、見積りも何も無くなってしまうことも。予算的にこのCPUでいくしかない。
統合前よりも遅くならないというのは、暗黙の前提条件になっています。 ⇒ 実はここに落とし穴があることに気が付いてません。



せっかくなので、よくある見積り方法、「CPU能力積上げ方式」を説明します。



旧システム3台の総CPU能力は200(=100+50+50)、新システム(統合システム)のCPU能力は230〜276(20%の余裕値)となります。
仮に新システムのCPU能力が200にすると、AVMのオーバヘッド分レベルダウンする可能性があります。

このやり方のメリットは、
 メーカ
  ・旧システムの稼動状況分析をしないので手間が省ける、資源の無駄などがわからなくて済む
  ・できるだけ大きいCPUを提案できる
  ・性能上問題ないはず(と思い込んでいる)

 お客様
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 200より小さいCPUにしたいお客様は、こちらからお問合せください。
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さて、能力230のCPUに統合したとき本当に同等性能になるのでしょうか。

シミュレーションした1例をご紹介します。(AVMは上限ありのAUTOMATICモードを使用)




左のグラフは、他VMが動作していなときにどの位速くなるかを示しています。
2,3号機の0.6は、1多重(シングル走行)のとき、最速0.6倍に速くなることがあるという意味です。

速くなるならいいじゃないか、と思われますよね。
では、ジョブの多重度を上げたときに処理時間はどう変化するかを右のグラフに示します。

2多重:2倍 → 3多重:3倍 → 4多重:4倍 → ・・・

これは多重性能が無くなっていると言っています。



これでは困るというお客様はお問合せください。
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このように、CPU統合というのは単純なものではありません。

現状を把握し、リスクを洗い出し、リスクをコントロールしていく必要があります。
また、CPU能力の単純な積上げでなく、できるだけハード資源の無駄をなくす最大のチャンスなのです。
そして、コスト削減と性能改善を実現します。



2007年1月
株式会社アイビスインターナショナル
代表取締役 有賀 光浩

株式会社 アイビスインターナショナル株式会社 アイビスインターナショナル 134-0003 東京都江戸川区春江町4-17-12
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