● 1. X0-1
PDLは普通PDA(Performance Data Analyzer)を使って編集します。
XSPで基本の基本、Xレポートについてマニュアルに書いていない解説をします。
PDLのSAMPLE文には、CPUX, IOX, MEMORYX, SDM の4つを指定してください。それではX0レポートから始めます。
X0. SUMMARY
1) SYSTEM OPERATING CONDITION
ROLL-OUT AIF LOGON
DATE TIME ROLL-IN ROLL-IN END OF END OF CPU I/O MEMORY PAGE IN COUNTS RESPONSE AIF
MM.DD HH.MM.SS JOBS WAIT JOBS JOBS(/H) TRANS(/H) BUSY(%) COUNTS(/S) USED(KB) PAGES(/S) (/M) (S) USERS
05.16 08:44:20 31.2 0.0 42.0 474.0 6.35 15.18 98,495.3 0.0 3.7 2.8 3.9
05.16 08:54:20 31.7 0.0 30.0 318.0 20.83 57.00 101,267.6 0.0 5.5 1.8 5.4
Xレポートのサマリなのですが、色んなことがわかります。
・ROLL-IN ロールイン状態ってわかりますよね。メモリに載っている状態です。MSPだとSWAP-INになります。
X4のROLL-IN JOBSとほぼ同じ(±1程度の誤差あり)。サブシステムを含む。論理ロールアウト含まない。(2008/3/25)
・ROLL-IN WAIT 0.1以上だと何か悪い状況が起き始じめています。ロールイン待ちと簡単には済まされません。
・END OF JOBS 1時間(/H)に計算し直している。10分間の終了ジョブ数は 42.0*(10/60)=7
となります。
ジョブ終了とAIFのログオフの総計。まぁ、それだけの数字。
・END OF TRANS ほとんど役に立ちません。ジョブステップ終了とAIF端末がたたかれた回数の総計。
・CPU BUSY CPU使用率と言っても奥は深い。COFやAVMのオーバヘッドは入りません。
・I/O COUNTS OSから見てDASDへのIOPS(I/O PER SECOND)。COFもキャッシュヒットも関係ありません。
・MEMORY USED 搭載(割当)メモリ量との差が多いときはメモリが余っています。もったいない。
X4のMEMORY USEDとは違う。X0はシステム共通域を含む。X3の1)MEMORYと同じ。(2008/3/25)
・PAGE IN 今どきのXSPシステムは0.0が基本です。
・ROLL-OUT どうでもいい数字です。物理ロールアウトも論理ロールアウトも入ってます。
・AIF RESPONSE どうでもいい数字です。CLをDIRECTで実行すると当然大きな数字になります。
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● 2. X0-2
X0レポートの続き、仮想空間の使用状況に関するレポートです。
FSQAとPSQAの違い、FSQAとEFSQAの違いをご存知ですか? (ページ固定とか拡張域とかではありません)
答え:ほとんどは、FSQAかPSQAの選択は開発者の気分、拡張域対応をサボっているのが基本域にある制御表です。
この感性がないと仮想記憶の記憶の評価やチューニングはできませんよ。特にVSAMは酷い(酷かった)ですね。
X0. SUMMARY (CONTINUE)
2) VIRTUAL STORAGE USED
DATE TIME
MM.DD HH.MM.SS FSQA(KB) PSQA(KB) FLSQA(KB) PLSQA(KB) EFSQA(KB) EPSQA(KB) EFLSQA(KB) EPLSQA(KB)
05.16 08:44:20 485 1,985 89 466 2,195 14,682
93 487
05.16 08:54:20 491 1,990 89 466 2,196 14,652
75 487
・FSQA 普通1MB前後です。VSAMが多量に使っているとその制御表で大きくなりますがAF2-PXで修正済み。
この修正を強く依頼したのは私ですが別製品にするは... AF2-PXの機能はAF2標準にすべきです。
昔、メモリを増設するとFSQAが足りなくてIPLできないトラブルがよくありました。(10年前に改修)
・PSQA 普通2MB前後です。PDLのバッファはここに取るのですが、V03061からEPSQAに改良されています。
STF0トレースのバッファやSMRの制御表はまだここです。(SMRはAF2-PXで修正済み)
・EFSQA 大きく変動する領域ではないので、大きめに確保しておけば全く問題なし。
・EPSQA 大きく変動し、仮想空間で一番問題となる領域。
排他制御表、DCバッファ、常駐化DB、SymfoWAREのジョブ間共用バッファなどが大量に使用する。
AIMで上限値を設定できるようになっていますが、ほとんどは設定していないでしょう。
・FLSQA/PLSQA/EFLSQA/EPLSQA ここであまり気にする必要はありません。
(2005/4/25修正)
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● 3. X1
X1レポート CPU利用状況レポートです。昔はKEY ZEROだ、SPV MODEだと言ってましたが今は余り関係ないですね。
何故だか知ってますか?
SymfoWAREがSVC発行するので、SPV MODEは高くなります。
X1. CPU UTILIZATION
CPU MODEL GS8###/##
CPU NUMBER 2
CPU UTILIZATION (1)
ACTIVE TIME(%) WAIT TIME(%)
CPU0 26.07 73.93
CPU1 14.35 85.65
--------------------------------------
AVERAGE 20.21 79.79
CPU UTILIZATION (2)
KEY ZERO OR KEY
NON ZERO
MASTER SCHEDULER(%) PAGING(%) SDM(%) PDL(%) SPV MODE(%) AND
PRB MODE(%) WAIT(%)
CPU0 0.67 2.26 0.02 0.23 10.24 12.65 73.93
CPU1 0.45 0.85 0.01 0.28 6.54
6.22 85.65
------------------------------------------------------------------------------------------
AVERAGE 0.56 1.55 0.01 0.25 8.39
9.43 79.79
・CPU0/CPU1 MP構成ならCPU0の使用率が一番高くなります。均等にはなりません。
・ACTIVE TIME 実CPUの使用率です。COF、AVMのディスパッチオーバヘッドは入りません。
ファームで採取しているため、AVM配下のCPUでも比較的正確な値が出ます。
AVMのAUTOMATICモードのときは、実CPUの使用量となります。
・MASTER SCHEDULER〜PDL 問題になることはほとんどありません。ページング回数が0でもPAGINGは0でありません。
・KEY ZERO OR SPV MODE 前述の通り。
SPV MODEが高いとCOBOLデバッグオプションが付いているというのは過去の話。
・CPU使用率はX0、X4、Z1レポートにも出てきますのでX1だけ見ることはありません。
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● 4. X2-1
X2レポート I/O利用状況レポートの1回目、チャネルの使用状況です。
使用範囲は、DASDに接続されているチャネルに限定されます。
XSPでは、DASDへは1〜4チャネルまで接続できるので、グループを意識して見る必要があります。
DASDが高性能のRAIDになり、チャネル負荷の指標値もどこまで上がったでしょう?
答え:XSPは以前から変わらず40%、MSPは70〜80%が目安です。勘違いしている人がいると思いますが...
I/O時間が速くなっているので、40%でもIOPSは大幅に向上しています。
X2. I/O UTILIZATION
1) PHYSICAL CHANNEL
DASD DASD AVERAGE I/O
CHANNEL CHANNEL ACCESS I/O PROCESS REQUEST
NUMBER BUSY(%) COUNTS(/S) TIME(MS) COUNTS(/S)
01 2.92 12.88 4.7 0.0
03 0.16 0.57 9.5 0.0
05 0.00 0.00 0.0 0.0
07 2.94 10.95 3.5 0.0
08 2.73 10.94 3.5 0.0
09 0.12 0.00 0.0 1.0
----------------------------------------------------------
TOTAL 35.34
・チャネルのグループは、2)DIRECT ACCESS DEVICEから判断します。上の例は#01と#03が1パスのCOF、#07と#08が2パスのDASDです。
・CHANNEL BUSY 専用チャネルか共用チャネルかを意識します。VMのときはZ1レポートも確認しましょう。
実は40%を超えると性能は悪化してきます。昔の円盤の1回転待ち時間ほど遅くなりませんが。
・DASD ACCESS COUNTS IOPSです。
・DASD AVERAGE I/O... 平均I/O時間を求めるには一番楽な数字です。
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● 5. X2-2
X2レポート I/O利用状況レポートの2回目、DASDの使用状況です。
実は使えそうで結構使えないレポートです。時系列に出ないとの、レスポンス時間の内訳が甘いのが原因です。
それだけに、データのウラを意識して見ることが重要です。
2) DIRECT ACCESS DEVICE
AVERAGE RESPONSE
TIME (MS) DEVICE WAIT QUEUE
-------------------------------- ------------------
DEVICE PATH VOLUME DEVICE DEVICE RESERVED DEVICE DEVICE L.CHANNEL I/O
NAME NUMBER SERIAL TYPE BUSY(%) (%) ACCESS(/S) WAIT WAIT PROCESS TOTAL BUSY(%) MAX AVG
J0 USER10 F6425T 0.99 0.00 4.63 0.0 0.0 2.5 2.5 0.00 0
0.00
07 ( 2.31)
( 2.5)
08 ( 2.31)
( 2.5)
K0 SYS001 F6423 2.75 0.00 2.61 0.0 1.6 10.5 12.1 0.23 1 0.00
01 ( 2.61) (
10.5)
K4 USER01 F6423 0.41 0.00 0.34 0.0 1.0
10.5 11.5 0.00 0 0.00
03 ( 0.34) (
10.5)
・PATH NUMBER 前節で書いたチャネルのグループを把握します。
・DEVICE BUSY DASD BUSY率です。未だに指標値40%と思っている人はいませんよね?
複数のタスクからI/O要求があるのか、I/O時間にどの程度影響を与えているのか、一緒に見てください。
・DEVICE ACCESS IOPSです。
・DEVICE WAIT OSのUCB待ちです。I/O要求を出す前にOS内部で待ってます。MSPのDWTに相当します。
・L.CHANNEL WAIT これをチャネル待ちを訳すと×です。チャネルネックでI/Oレスポンスが悪化しているとき、ここの数字は
大きくなりませんので要注意! I/Oが戻ってくるときのチャネル待ちは拾えていません。
・I/O PROCESS 結局、みんなここに入ってしまいます。MSPのFPT+DCT+DDTにほぼ相当します。COFだと0.0MSもあり得ます。
・DEVICE WAIT QUEUE 大きな数字は立ちにくいのでMAXを気にします。例えばMAXが10ってことは同時に10個のI/O要求がある訳で、
なにか変なことをやっていると疑えます。
(2011年4月xx日追記)
AVERAGE RESPONSE TIME(MS)は正しいのか?
DEVICE PATH VOLUME DEVICE DEVICE RESERVED DEVICE DEVICE L.CHANNEL I/O
NAME NUMBER SERIAL TYPE BUSY(%) (%) ACCESS(/S) WAIT WAIT PROCESS TOTAL BUSY(%) MAX AVG
例1
J0 SYS001 F6425D 4.79 0.00 42.30 0.0 0.0 0.4
0.4 1.56 21 0.13
J1 SYS002 F6425D 1.28 0.00 5.53 0.0 0.0 1.6
1.6 0.03 1 0.00
J10 000007 F6425D 13.98 0.00 182.75 0.0 0.0 0.0
0.0 2.44 3 0.02
47.9ms/42.30=1.13 (+0.73) 12.8ms/5.53=2.31 (+0.71) 139.8ms/182.75=0.76
(+0.76)
例2
J0 000000 F6425D 12.97 0.00 113.37 0.0 0.0 0.5
0.5 2.24 10 0.03
J1 000007 F6425D 1.11 0.00 9.41 0.0 0.0 0.6
0.6 0.05 3 0.00
J10 000008 F6425D 5.59 0.00 20.96 0.0 0.0 2.0
2.0 0.20 2 0.00
129.7ms/113.37=1.14 (+0.64) 11.1ms/9.41=1.17 (+0.57) 55.9ms/20.96=2.66
(+0.66)
例3
J0 SYS000 F6425Q 0.36 0.00 3.56 0.0 0.0 0.8
0.8 0.00 2 0.00
J1 MJ0002 F6425Q 1.74 0.00 10.67 0.0 0.0 1.6
1.6 0.07 5 0.00
3.6ms/3.56=1.01 (+0.21) 17.4ms/10.67=1.63 (+0.03)
● 6. X2-3
前回の補足ですが、I/O PROCESS時間はOSがSTART IO命令を発行してから、DEVICE
ENDが返ってくるまでの時間です。
データがディスクキャッシュ上にあるかどうかは関与していません。この時間が長いということは、キャッシュヒットしていないか、
一度のデータ転送量が多い(TRKアクセス、CYLアクセス)かが考えられます。(長いから悪いのではない!)
X2レポート I/O利用状況レポートの3回目、テープ装置の使用状況です。ほとんど見るところはないので簡単に説明します。
3) MAGNETIC TAPE DEVICE
DEVICE DEVICE DEVICE DEVICE PATH
NAME TYPE MOUNTS(%) BUSY(%) NUMBER
C0 F6473K 0.00 0.03 12 13
C1 F6473K 0.00 0.04 12 13
C2 F6473K 0.11 0.09 12 13
C3 F6473K 10.63 10.37 12 13
・DEVICE BUSY PDAの編集時間内でテープ装置を使用していた割合。即ち、例が1時間なら、約7分テープ装置使用していた意味に
なります。テープアクセスの有無、多重度、パス数などをなんとなく見ておきます。
バッチ処理時間を短縮したいという案件で、後々、えっ、テープ使っていたの! なんてこともありますのでご注意を。
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● 7. X3-1
さて、今回からはSEさんの大嫌いなメモリの使用状況です。特に仮想記憶見積り、言葉を聞くのも嫌なことでしょう。
安心してください、90%以上の人は理解できていませんから...
わかっていない上司が、知っているふりをして部下に仮想記憶見積りをやっておけ指示をする、その結果みんなできなくなりました。
仮想記憶の基礎は >> こちら を参照してください。X3レポート メモリ利用状況レポートの1回目、メモリです。
X3. MEMORY UTILIZATION
1) MEMORY
MAIN STORAGE COUNTS (KB) VIRTUAL
STORAGE COUNTS (KB)
---------------------------------------------- ---------------------------------------------------
MIN MAX AVG ( BASIC ) ------------------------USED-----------------------
MIN
MAX ( SPACE ) AVG DEFINED
FSQA 488 512 506.2 ( 56.0) FSQA 482 506 496.6 770
PSQA 2,016 2,044 2,036.3 ( 0.0) PSQA 1,980 2,004 1,998.0
2,856
PLPA 2,504 2,608 2,602.6 ( 0.0) PLPA 4,932
FLSQA 1,008 1,192 1,097.8 ( 0.0) FLSQA 929 1,215 ( 92) 1,047.6 256
PLSQA 3,408 5,004 4,182.6 ( 0.0) PLSQA 3,257 4,724 (
666) 3,989.5 1,152
REGION 25,436 37,632 27,694.0 ( 0.0) REGION 25,850 39,073 (
5,799) 28,431.2 5,824
EFSQA 2,116 2,128 2,119.6 ( 88.0) EFSQA 2,184 2,200 2,196.7 5,120
EPSQA 12,480 14,212 13,802.0 ( 0.0) EPSQA 13,140 14,900
14,523.3 20,480
EPLPA 6,512 6,888 6,812.7 ( 0.0) EPLPA 16,436
EFLSQA 2,020 2,460 2,198.2 ( 1,419.8) EFLSQA 1,500 1,996 ( 93) 1,724.1 256
EPLSQA 3,620 4,500 4,167.4 ( 0.0) EPLSQA 3,525 4,381 (
1,065) 4,056.4 1,536
EREGION 30,796 62,796 35,042.3 ( 128.1) EREGION 48,308 88,602
( 17,051) 56,103.2 70,784
AVAILABLE 121,872 162,404 153,681.2 (12,663.9)
REAL MEMORY SIZE (KB) 258,048
NUCLEUS+FLPA SIZE(KB) 593
EFLPA SIZE (KB) 76
BASIC MAIN STORAGE COUNTS OF
AVAILABLE AND SWAPPABLE (KB) V=R JOB COUNTS USED V=R REGION(KB)
---------------------------- ----------------- -------------------
MIN MAX AVG MIN MAX AVG MIN MAX AVG
12,516 12,776 12,663.9 0 0 0.0 0 0 0.0
・MAIN STORAGE COUNTS 実メモリ
・VIRTUAL STORAGE COUNTS 仮想メモリ、XSPでは64MB,128MB,256MB,1GB,2GBの指定がきます。
最近、実メモリ>仮想メモリというシステムが多い。上の例もそう。
・MAIN) BASIC 16MB以下の実メモリの使用状況、ページテーブル、セグメントテーブルなどもが配置されます。
そのため、ここが足りなくなるとジョブが立ち上がらなくなります。要チェック。
・MAIN) AVAILABLE OSがプールしているメモリ、または本当に余っているメモリ。
ジョブ終了時にはメモリを解放するので一時的に大きくなることは普通。
・VIRTUAL) SPACE ユーザ固有域の最大値はMAXでなくて、ここを見る。
・VIRTUAL) DEFINE アドレスの境界調整をするため、システムパラメタで定義した値とは若干異なる。
定義値と実際の使用量に余裕が確保できているかどうかがポイント。
・BASIC MAIN STORAGE ... MAIN) BASICと同じ
・V=R JOB COUNTS V=R(実メモリ固定)でジョブを動かすことはないと思います。あったらジョブを調査してください。
※先日、実際にあったのでジョブの調査方法を記載します。(2006/8/8)
@コンソールから、DISPLAY EJ を入力する。
A出力結果から、RSIZE=(xxx,R) と表示されているジョブを探す。
◆出力例
E*XMR 01 MRCE/SYSGRP(KHYXMAIN),PRTY=(5,1),OG=CENTER,T=00.26,RSIZE=(2048K,V),DV=・・・
通常のジョブは、例のようにRSIZE=(xxx,V) となっている。
仮想空間で起きる問題は次の3つです。
・仮想空間が足りなくなった VIRTUAL) MAX とVIRTUAL) DEFINE との差
・必要なリージョンサイズが確保できない VIRTUAL) DEFINE
・16MB以下の実メモリが枯渇した REAL) BASIC
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● 8. X3-2
X3レポート メモリ利用状況レポートの2回目、ページングの状況です。
標準搭載メモリサイズが大きくなったため、ページングが起きることは自体が少なくなりました。
また、ページング処理もCPU性能の向上+I/O性能の向上により、直接ボトルネックになることは稀です。
X3. MEMORY UTILIZATION (CONTINUE)
2) PAGING
PAGE IN (PAGE/S) 0.0
PAGE OUT (PAGE/S) 0.0
PAGE IN RESPONSE (MS)
-----------------------
MIN MAX AVG
1 23 5.5
STEAL
PAGE FAULT (PAGE/S) TOTAL PAGE IN (PAGE/S) TOTAL PAGE OUT (PAGE/S) (PAGE/S)
-------------------------------- ------------------------------
-------------------------------- -----
PAGE TOTAL TOTAL TOTAL
TOTAL
CATEGORY RECLAIM ALLOCATE TOTAL SUM(%) ROLL-IN PAGING TOTAL SUM(%) ROLL-OUT PAGING TOTAL SUM(%) PAGE
PLPA 0.0 0.0 0.0 0.00 0.0 0.00
0.0 0.00 0.0
PSQA 0.0 0.0 0.0 0.00 0.0 0.00
0.0 0.00 0.0
FLSQA 0.0 0.00
0.0 0.00
PLSQA 0.0 13.9 13.9 28.77 0.0 0.0 0.00
0.5 0.0 18.51 0.0
REGION 0.0 10.3 10.3 21.32 0.0 0.0 0.00
1.1 0.0 40.74 0.0
EPLPA 0.0 0.0 0.0 0.00 0.0 0.00
0.0 0.00 0.0
EPSQA 0.0 0.3 0.3 0.62 0.0 0.00
0.0 0.00 0.0
EFLSQA 0.0 0.00
0.0 0.00
EPLSQA 0.0 0.8 0.8 1.65 0.0 0.0 0.00
0.2 0.0 7.40 0.0
EREGION 0.0 23.0 23.0 47.61 0.8 0.0 100.00
0.9 0.0 33.33 0.0
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
TOTAL 0.0 48.3 48.3 99.97 0.8 0.0 0.8 100.00
2.7 0.0 2.7 99.98 0.0
・PAGE IN, PAGE OUT 普通は、この回数だけを見ていればよい。XSPの7割以上はは1PAGE/S未満です。
ちなみにページングによるCPU使用率が20%を超えると、システム(SDM)は過負荷状態であると認識して、
多重度調整を始めます。ページングのDSは約2.5Ksなので今ではほとんどあり得ないでしょう。
ページングの指標値は10PAGE/S未満、とかいうのももはや時代遅れ。
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● 9. X3-3
X3レポート メモリ利用状況レポートの3回目、ロールアウトの状況です。
MSPだとスワップアウトと言います。資源が余っているのにロールアウトすることはほとんどありません。
強制ロールアウトが起きていないか注意をしてください。
基本的には、ロールイン→論理ロールアウト→物理ロールアウトと推移します。
ロールアウトには、強制ロールアウトと任意ロールアウトがあります。
少し悪目のデータを持ってきました。
X3. MEMORY UTILIZATION (CONTINUE)
3) ROLL-IN/ROLL-OUT
TOTAL ROLL-IN COUNTS (/M) 67.5
TOTAL ROLL-OUT COUNTS (/M) 67.4
FORCED ROLL-OUT UNFORCED ROLL-OUT
------------------------------------------------ ---------------------------------------
COUNTS(/M) RATE(%) COUNTS(/M) RATE(%)
SYSTEM MULTIPLEX CONTROL 0.0 1.35
ROLL-IN OF ANOTHER JOB 0.0 98.64 LOGICAL 47.6 70.72
SWAPPING 0.0 0.00 PHYSICAL 17.2 25.55
FIXABLE PAGE SHORTAGE 0.0 0.00 LOGICAL TO PHYSICAL
2.5 3.71
BASIC AREA SHORTAGE 0.0 0.00 ---------------------------------------
--------------------------------------------- TOTAL 67.3 99.98
TOTAL 0.0 99.99
ROLL-IN WAIT PHYSICAL ROLL-IN PHYSICAL ROLL-OUT
----------------- ----------------- -----------------
MIN MAX AVG MIN MAX AVG MIN MAX AVG
RESPONSE (MS) 1 1,561 110.4 7 2,935 52.6 14 1,561
74.2
PAGE 7 671 34.4 7 671
31.5
・TOTAL ROLL-IN ... 論理、物理を足した値。論理ロールアウトが多いのは普通で、回数も意味はありません。
・FORCED ROLL-OUT 分単位(/M)のため、COUNTSが0.0より大きくなることはほとんどありません。
RATEは普通、ROLL-IN ANOTHER JOBが99.9%になります。それ以外が0.0より大のときは強制ロールアウトが
若干発生している可能性があると読みます。
・SYSTEM MULTIPLEX ... システムの空間多重度は、システムパラメタのEM(SPRMSET文;一般的にSYS-EMという)で設定します。
けど、SDMが過負荷状況を見て、適当に上下させます。確か、論理ロールアウトは多重度1使ってます。
・SWAPPING パフォーマンスグループ内の入替えですが、ほとんど発生しません。
・FIXABLE PAGE ... 搭載メモリが大きくなったので問題になりません。IOバッファはREGIONでページ固定します。
・BASIC AREA ... 前々回出てきた通り、16MB以下の実メモリが不足したときのスワップアウトです。
・LOGICAL ユーザ空間は普通、論理ロールアウトします。(オンラインREAD待ち、AIF入力待ち、介入待ちなど)
繰り返しますが、論理ロールアウト回数に指標値などありませんので。
オンラインジョブは、PEDのSWAP POINT句でロールアウトする・しないを設定します。
・PHYSICAL 直接物理ロールアウトするのはPGID=32で動いている空間です。
15年以上前、インコントロールがロールアウトして戻ってこなくなる性能トラブルがありました。
(現在、常務理事の坂下さんに教えてもらったのを今でも覚えています。)
・LOGICAL TO ... 論理ロールアウトから時間がたつと物理ロールアウトになります。今は何分くらいなんだろう?
・ROLL-IN WAIT ロールイン待ち時間が長いのは問題です。けど調査はむずかしい。
・PHYSICAL ROLL-IN 例で言うと、671PAGEの物理ロールインに2,935msは平均4.3ms、だから少し遅いですね。
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● 10. X3-4
X3レポート メモリ利用状況レポートの4回目、外部ページファイルの使用状況です。
XSPではJOBEPSと言い、1〜15まで指定可能です。基本的に容量が足りていれば問題ありません。
JOBEPS2〜14は実際3つあれば十分、RAIDの物理ボリュームはできるだけ分散してください。
4) PAGE FILE USAGE
PAGE USED (%)
AVERAGE AVERAGE
SPACE VOLUME DEVICE ---------------------------------- AVERAGE
I/O PAGE
TYPE SERIAL TYPE DEFINED(KB) MIN MAX AVG I/O REQ(/S) RESPONSE(MS) COUNTS(I/O)
LPAEPS COM029 F6425T 39,612 0.8 3.6 1.1
JOBEPS1 COM029 F6425T 8,000 97.85 100.00 99.88 0.4
2.9 1.4
JOBEPS2 000034 F6425T 92,160 84.42 92.96 88.65 1.9
6.2 2.7
JOBEPS3 WST001 F6425T 92,160 71.41 84.62 76.83 2.7
5.0 3.0
・・・
JOBEPS9 COM005 F6425T 92,160 46.85 54.00 50.11 1.1
5.5 2.6
JOBEPS15 COM008 F6425T 3,072 20.96 20.96 20.96 0.0
2.6 1.0
・LPAEPS システム共通域用。容量はシステムがLPAとFSQA,PSQA,EFSQA,EPSQAのサイズから自動計算します。
EPSQA領域等の定義値を大きくしたとき、LPAEPSを新規に獲得する(連続)領域がボリュームになくIPLが
失敗する、といったトラブルがたまにありますね。
・JOBEPS1 LPAEPSの1部として最初8MB確保されます。気にすることはありません。
・JOBEPS2〜14 ユーザ固有域用。ページングが多い時代には分散させたが、今では3つ(JOBEPS4まで)もあれば十分。
例のようにJOBEPS9まで作っても無意味です。負荷分散のためにも、容量は均等にすべきです。
・JOBEPS15 ISP専用。USEDが0のときはISPを使用していません。ISPはもはや捨てられた機能です。
● 11. X4-1
X4レポート SDM利用状況レポートの1回目、パフォーマンスグループのサマリーです。
項目はX0レポートとほとんど同じですが、性能評価をする上で最も重要な概念「パフォーマンスグループ」ごとに出力されていることに
意義があります。このレポートが的確に読めると「できる」と思われます。
X4. SDM UTILIZATION
1) PFG SUMMARY
ROLL-OUT
AIF
ENTRY ROLL-IN ROLL-IN END OF END OF CPU I/O MEMORY PAGE IN COUNTS(/M) RESPONSE
PGID JOBS JOBS WAIT JOBS JOBS(/H) TRANS(/H) BUSY(%) COUNTS(/S) USED(KB) PAGES(/S) FORCED
UNFORCED (S)
1 2.7 2.7 0.0 21.5 21.5 2.59 9.50 2,394.4 0.0 0.0 0.0 0.0
2 7.8 7.8 0.0 0.1 0.1 5.02 14.95
31,942.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.00 0.00 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 1.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.00 0.00 328.0 0.0 0.0 0.0 0.0
31 1.3 0.2 0.0 11.9 358.7 1.97 6.85 1,383.9 0.0 0.0 3.1 3.3
32 67.4 14.1 0.0 0.0 0.0 1.57 1.91
30,609.1 0.0 0.0 1.7 0.0
60 4.0 4.0 0.0 0.0 0.0 0.33 10.83 8,230.7 0.0 0.0 0.0 0.0
61 1.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.00 0.00
92.0 0.0 0.0 0.0 0.0
62 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.00 0.00 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
63 1.0 1.0 0.0 0.0 0.0 2.32 1.19 172.1 0.0 0.0 0.0 0.0
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
TOTAL 86.2 31.8 0.0 33.5 380.3 13.80 45.23
75,152.2 0.0 0.0 4.8
・PGID 1〜31はユーザ用、32〜63はシステム用。30、31は普通AIF。
コンソールから DISPLAY PFM,SYSTEM=YES,JOBCOUNT=255,TIME=5
を実行すると各空間のPGIDがわかる。
・ENTRY JOBS PGID 1〜31は、ROLL-IN JOBS + ROLL-OUT JOBS (基本形)。
PGID 32は、基本形 + [シスパラのASNO値 - ユーザジョブ、AIF数]。 余っているイニシエータ数のようなもの。
PGID 33以降は基本形(多分全てROLL-INしていると思う)
・CPU BUSY AVM、EMOS配下だとデタラメな値になります。(マニュアルに記載なし)
・MEMORY USED ユーザ固有域で使ったメモリ使用量です。即ち、X0の値とは違います。
・RESPONSE 前述の通り、AIFで使っているパフォーマンスグループのみ値が入ります。
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● 12. X4-2
X4レポート SDM利用状況レポートの2回目、パフォーマンスグループの詳細です。
特徴はMAX値があること、CPU使用率の内訳があること、ROLL-IN/OUTの情報があることです。
SDMの細かい値はほとんど趣味の世界の値です。
X4. SDM UTILIZATION (CONTINUE)
2) PFG DETAIL
PGID = 1
* SPACES
ENTRY JOBS
THROUGH-PUT
----------------------------------------------------------------------------------------
-----------------------
MIN MAX AVG MIN MAX AVG MIN
MAX AVG JOBS (/H) TRANS (/H)
TOTAL 2 6 2.7 ROLL-IN 2 6 2.7 NOT CPU BOUND
2 6 2.7 21.5 21.5
WAIT ROLL-IN 0 0 0.0 CPU BOUND
0 0 0.0 EM PRIORITY
-----------------
ROLL-OUT 0 0 0.0 MIN
MAX AVG
(LOGICAL 0 0 0.0)
1 6 2.9
* CPU
CPU CPU BUSY RATE IN PFG (%)
CPU READY
BUSY CPU ---------------------------
-------------- CPU INSURE
RATE(%) PRIORITY KEY ZERO NON ZERO TOTAL
JOBS RATE(%) RATE (%)
2.59 NOT CPU BOUND 0.0 80.20 19.79 99.99
0.0 3.15 0.00
CPU BOUND 0.0 0.00 0.00 0.00 0.0
0.00
--------------------------------------------------------------------------
TOTAL 80.20 19.79 99.99 0.0
3.15
* MEMORY
ROLL-OUT PAGE
IN
MEMORY USED (KB) COUNTS(/M) UNFORCED ROLL-OUT COUNTS (/M) RESPONSE(MS) PAGES(/S)
---------------------------- -------------- -----------------------------
----------------
MIN MAX AVG FORCED 0.0 LOGICAL
0.0 ROLL-OUT 0.0 0.0
(SWAP 0.0)
1,944 19,376 2,394.4 PHYSICAL 0.0
ROLL-IN 0.0
UNFORCED 0.0
-------------- LOGICAL TO PHYSICAL
0.0 ROLL-IN WAIT 0.0
TOTAL 0.0
* I/O * AIF
I/O PRIORITY I/O COUNTS(/S) RESPONSE(S)
---------------
1.0 9.50 MIN
MAX AVG
0
0 0.0
・CPU BOUND MSPは判断基準が公開されていますが、XSPは公開されてません。
CPU占有率が高ければ、CPU BOUNDと判定される訳ではありません。
・EM PRIORITY メモリ搭載量の増加により、XSPでパフォーマンスグループのEM(多重度)を気にすることはほとんどありません。
・CPU PRIORITY 上の例では、PGID=1はJCL属性のため0.0と表示される。
・KEY ZERO 第6回でもふれた通り、最近は評価できません。
マニュアルの制御プログラム、ユーザプログラムという表現は極めて不正確です。
・CPU READY わかりそうでわからない、使えそうで使えない、実際と何か違うためパス。
・CPU INSURE RATE 同上
・I/O PRIORITY XSPのI/O PRIORITYって効かないと認識してます。I/Oも速くなったので不要でしょう。
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● 13. X5-1
X5レポート 拡張IO利用状況レポートの1回目、物理チャネルの使用状況です。
PDLのSAMPLE文はIOX5、AF2 V00121から提供されています。ほとんど見たことがありませんが。
X5レポートはイベント方式、X2レポートはサンプリング方式で、X5レポートの方が精度が高くなります。
X5. EXTENDED I/O UTILIZATION
1) PHYSICAL CHANNEL
READ WRITE DASD DASD AVERAGE
CHANNEL CHANNEL CHANNEL BUS TRANSFER TRANSFER ACCESS I/O PROCESS
NUMBER TYPE BUSY(%) BUSY(%) (MB/S) (MB/S) COUNTS(/S) TIME(MS)
00 BMC 0.08 0.00
0.0
00 BMC 0.02 0.00
0.0
01 FCFA 0.28 0.36 0.07 75.57
0.1
02 OCLINK/CNC 0.89 0.00
0.0
05 BMC 0.00 0.00
0.0
09 FCFA 0.28 0.36 0.07 75.57
0.1
0A ONA 0.18 0.00 0.00 0.00
0.0
------------------------------------------------------------------------------------
TOTAL 151.14
参考 従来からのX2レポート
X2. I/O UTILIZATION
1) PHYSICAL CHANNEL
DASD DASD AVERAGE I/O
CHANNEL CHANNEL ACCESS I/O PROCESS REQUEST
NUMBER BUSY(%) COUNTS(/S) TIME(MS) COUNTS(/S)
00 0.03 0.00 0.0 0.0
01 0.00 75.57 0.1 0.0
02 0.87 0.00 0.0 0.0
05 0.00 0.00 0.0 0.0
09 0.00 75.57 0.1 0.0
0A 0.00 0.00 0.0 2.9
----------------------------------------------------------
TOTAL 151.14
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● 14. X5-2
X5レポート 拡張IO利用状況レポートの2回目、DASDの使用状況です。
基本的にX2レポートと変わりません。
X5. EXTENDED I/O UTILIZATION
2) DIRECT ACCESS DEVICE
AVERAGE RESPONSE TIME (MS) DEVICE WAIT QUEUE
--------------------------------------
-------------------
DEVICE PATH VOLUME DEVICE DEVICE RESERVED DEVICE DEVICE L.CHANNEL
I/O
NAME NUMBER SERIAL TYPE BUSY(%) (%) ACCESS(/S) WAIT WAIT PROCESS TOTAL BUSY(%) MAX AVG
K100 000000 F6425T 0.24 0.00 9.58 0.0
0.0 0.1 0.1 0.00 2 0.00
01 ( 4.78)
( 0.1)
09 ( 4.80)
( 0.2)
K001 000001 F6425T 0.24 0.00 5.40 0.0
0.0 0.3 0.3 0.00 1 0.00
01 ( 2.70)
( 0.2)
09 ( 2.70)
( 0.3)
参考 従来からのX2レポート
2) DIRECT ACCESS DEVICE
AVERAGE RESPONSE TIME (MS) DEVICE WAIT QUEUE
--------------------------------------
-------------------
DEVICE PATH VOLUME DEVICE DEVICE RESERVED DEVICE DEVICE L.CHANNEL
I/O
NAME NUMBER SERIAL TYPE BUSY(%) (%) ACCESS(/S) WAIT WAIT PROCESS TOTAL BUSY(%) MAX AVG
K100 000000 F6425T 0.24 0.00 9.58 0.0
0.0 0.1 0.1 0.00 2 0.00
01 ( 4.78)
( 0.1)
09 ( 4.80)
( 0.2)
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2006年1月作成、2010年11月修正
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